DTSの人材教育ノウハウ活かし、教育専門子会社を設立
小島: 現在のIT業界の共通課題は、戦力となる人材の確保ですね。弊社の場合はNTTデータに準拠したPM(プロジェクトマネージャー)資格制度を設けています。DTSさんもPMの増強には力を入れているのでは?
赤羽根社長: おっしゃる通りです。PMの強化には3年ほど前から着手していましたが、今年度から「PM」「ITコンサルタント」「ITアーキテクト」の3資格の社内認定制度を新たに設けました。「PM」は、開発プロジェクトを統括できるスキルを持ち合わせた人材、「ITコンサルタント」は、お客様の悩みに対し様々な解決策を提示できる幅広い技術と経験を持つ人材、「ITアーキテクト」は、基盤の設計ができる人材のことです。こうした資格取得を大いに奨励した結果、かなりの数の社員が資格を手にしました。
小島:資格を取得すると処遇も良くなるので、資格制度は社員の励みになっているのではないでしょうか。それにしてもDTSさんは資格制度や研修設備、費用などをうかがうと、育成にはかなり注力されているようですね。
赤羽根社長: 当社に限らず、この業界は“人”がすべてと言っても過言ではありませんよね。そう思うからこそ、人材育成には積極的に投資しています。その一環として、4月に教育専門の子会社「MIRUCA(ミルカ)」を設立します。
小島: 社員教育の子会社設立ですか。IT業界では珍しいですね。
赤羽根社長: そうですね。新しくグループの一員になった企業に、DTSが長年培ってきた独自の教育ノウハウを提供することでグループ全体の教育体制を確立し、ともに水準を高めていこうと考えています。
小島: 育成体制が整備されていれば、現代の日本の若者も自分の成長にとても貪欲になると思います。しかし一方で、中国やインドの若者たちの熱心さには度肝を抜かれますね。今の日本は彼らに追い立てられているようにも感じますが、赤羽根社長はどう思われますか?
赤羽根社長: 中国を視察した際には、若い人々の熱気を肌で感じましたね。その後さっそく大連に駐在員事務所を開設しました。今後はそこを拠点に、中国IT企業へのシステム開発委託を推進し、現地での開発比率も高めていくつもりです。
小島: SCAWもパートナーのコベルコシステムさんが中国語版での生産管理システムの導入を進めておりまして、いよいよ中国進出を果たせそうです。
赤羽根社長: そうですか。中国ではERPがほとんど普及していませんので、潜在ユーザーはかなりの数になるのではと思います。SCAWの中国語版の動きには、ぜひ注目していきたいですね。
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