“製販一体”をSCAWで進化させる。
―SCAW導入後の効果はいかがですか?
瀧野氏:今回「生産管理」と「販売管理」、2つのシステム導入により、真に連携のとれた製販一体のシステムを実現することができました。以前は見かけは製販一体のシステムを構築していましたが、システム内部的には別のシステムがインターフェースをとりながら稼動しており、非常に急ぐ場合などは営業が注文を受けてから工場に電話確認をすることがあるなど非効率的なところもありました。しかし、今は早ければ当日にも出荷できるので、販売店様やお客様にもご迷惑をかけることが少なくなっています。当社のような汎用品、とくに1.5kwクラスの小型コンプレッサの成約は競合との納期勝負といったケースも少なくないので、こうしたスピードアップのメリットは非常に大きいと思います。
横山氏:サービス部門でも、サービスパーツの在庫状況をリアルタイムで確認できるので、修理依頼の連絡を受けた時点で工事日の設定までできるようになったと喜ばれています。
釣本氏:製造のデータを営業に送るのに、以前は夜間にバッチ処理をして翌日ようやく営業に情報が届くという状態でしたからね。MRP(資材所要量計画)も、以前は処理時間の関係で1週間に一度しか回していませんでしたが、今は数10分で済むので毎日回せています。現場のユーザーはあまり意識されていないかも知れませんが、メンテナンスする立場から言うと、レスポンスが格段に早くなったことは非常にありがたいですね。
森下氏:SCAWのソースを全部開示してもらえたことも、大きなメリットだと思います。導入後はコベルコシステムでメンテナンスするということが当初から決まっていましたので、開発期間中の約8ヶ月間は、私がNTTデータ関西さんの方に張り付いて一緒に開発に取り組みました。そのため、ユーザーへの改善対応もだいたいは内部でできるので、とても助かっています。
横山氏:もちろん生産現場では、仕込計画と組立計画の連動によるリードタイムの短縮化や、作業工程の見直し・効率化につながっています。とりわけ特急品や割込み品への対応などには、スケジューラソフトの活用により計画策定業務の最適化が図れるようになりました。
―旧システムで課題となっていた、現場の方々の使い勝手という面ではどうでしょうか?
横山氏:POP端末の簡単な操作で、それぞれのラインの進捗状況を現場で入力してもらえるので、リアルタイムの情報を把握できるようになりました。以前は班長や職長が各々の製品ラインのチェックシートを集めて、1日の作業終了後にパソコン入力していたので、現場の負担も大きく、ミスが発生することもありました。現在は、異常などラインアウトで予定通り仕上がっていないものも確実にチェックできるので、指示が出しやすいですね。
瀧野氏:ラインの流れがよく見えるようになったことで、現場スタッフの生産管理や品質管理に対する意識が確実にアップしていますね。システムだけでなく、それを使う人の意識が大切なんだということを実感しました。
―今後の計画や、SCAWに対してのご要望などありましたら教えてください。
瀧野氏:そうですね。財務などとは違い、生産管理というのは企業ごとに異なるのはもちろん、同じ企業においても日々進化することが求められます。そういう意味では、システムを入れて終わりということはなく、むしろ使う我々の要求もどんどん高くなっていくので、基幹システムをベースに改善を加えながら、より良いシステムに育てていくものだと思うんです。今後もNTTデータ関西さんに我々の立場に立った提案をしていただきたいですね。そうしてお互いに成長を続けながら、次回のバージョンアップの機会には一緒により良いシステムを作っていきたいと期待しています。 |