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事例レポート

私がSCAWを選んだ理由

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美味しいパスタをつくる会社は財務「品質」にもこだわりがある。 株式会社日本製粉様
[ 2004.2.25 ] 事例レポート vol.2 
株式会社日本製粉様の事例
日本人なら誰でも知っているコーポレートブランド「NiPPN」でおなじみの日本製粉株式会社。パスタ等のプロダクトブランド「オーマイ」を擁し、日本最初の近代的機械製粉会社として 108年の歴史を誇る。連結売上高2000億円超、昨年に続いての増収増益も確実だが、同社が10年近く前から「ノン伝(票)管理」と呼ばれるシステムを導入し、全社員を巻き込むドラスティックな財務改革を行ってきたことを知る人は少ない。
 そして昨年、同社は財務運営の要としてNTTデータシステムズのERP「SCAW」の財務管理システムを導入、より高度かつ戦略的な段階へと足を踏み入れた。
 美味しいパスタ、美味しいお好み焼き粉、美味しいケーキ用プレミックスを世に送り続ける日本製粉の財務部門をSCAWがどう支えているのか。同社経理部の青沼課長と、導入責任者である(株)日本製粉システムセンター・越智課長にお話を伺った。

「工場原価」の管理を担う経理部門


−日本製粉では、独特の会計手法を取っておられるそうですが? 

青沼氏: そうですね、一番の特徴といえば、部門毎のP/Lと言える『速報』『確報』を月次で出していることですね。当社では、原価管理情報をはじめ、部門の動きを全て経理側で把握する必要があるんですよ。

−月毎に、全国展開されている工場の分まで全て、ですか?!

青沼氏: よく驚かれるんですが(笑)、製粉業の生産ラインは小麦の粒から粉まで大量に、継ぎ目なく一括製造することが基本です。だから現場は(原価ではなく)「モノの動き」を管理し、経理サイドが投入金額の総合計をタイムスパンで切って、原価・経費を示す必要があるんですよ。それが月次の速報・確報です。

日本製粉の「財産」、ノン伝票システム


−生産管理まで関わるとなると経理の責任は重大ですね。

青沼氏: ええ、ですが社員約1100名中、経理スタッフは20名程度。'95年頃から全社的に導入を始めた「ノン伝(票システム)」が効果を発揮していますね。

−ノン伝?

越智氏: 原価や経費の発生時点で担当者に直接、伝票入力させる当社独自の社内システムです。経費の発生元からデータ化する訳で、これにより全国の営業所や工場毎に分散していた経理機能を一気に集約できました。

−95年の自動仕訳システム導入はかなり早いですね。

越智氏: 各現場担当者が、『勘定項目』を意識しないで直接伝票入力して、作業のムダとミスを無くす、という効率化の下地と、全社員共通のI/Fができたことが一番の財産だと思います。

既存システムとの連動/二次加工がERP選びのポイント


−ERP導入に際し重視された点は何でしょう。

青沼氏: 先に申しましたが、当社の会計制度は独特です。また今や全社員の『共通言語』となったノン伝という社内資産もそのまま活かしたい。経営陣からより高度な会計を求められる一方ハードも老朽化しているので早晩システム更新するつもりでしたが、既存のシステムとの連動とデータの二次加工が容易なことを一番の条件にしました。

−SCAWを選ばれた理由は。

青沼氏: 様々な製品を検討したのですが海外のERPは日本の商習慣に対応してないしカスタマイズでも当社の実状にそぐわない。悩んでいたところ、たまたまSCAW商品説明会の案内状をいただいたんですね。会場で説明を受けて直感的に『あ、これはウチの社内事情に合うな』と。

−選定の決め手となったのは何ですか。

青沼氏: 会計単独で使えて、しかも発展性のあるシステムという点に惹かれました。すぐ導入したい、と思いましたね。

課長が変わった。現場が変わった。SCAWで会社が変わる!


−SCAW導入の経緯についてお聞かせください。

越智氏: 青沼の話にもありましたが、導入に際しての一番の要望は当社固有の制度・システムに対応できること。さらにデータの加工により部門レベル、できれば課別のB/S、P/Lまで作成したい、というのが希望でした。

−従来は『部』別だった訳ですね。

越智氏: そうです。それをより一段深いレベルまで把握したいと。部別集計はオフコン、全国集計およびデータ累計はホストで行っていたせいもあって、旧システムで対応しようとすると約1000本のプログラム書き換え・新規開発が必要でした。カスタマイズ面では相当厳しい要求だったと思いますが、SCAWは良くこちらの期待に応えてくれましたね。

−SCAW導入後の効果についてお聞かせいただけますか。

青沼氏: 以前はオフコンの老朽化がひどくてデータが集中すると止まっちゃう。焦りと疲労で決算毎に経理課員は「ツラい期末」を迎えていたんですが、それがSCAW導入後はシステムの処理スピードが段違い。当初の戸惑いを乗り越えると、どんどん速くなりました。誰が喜んでいるって、まずは経理課員が一番喜んでますね(笑)昨年より四半期決算が導入されたのですが全く問題ありません。

越智氏: 経営サイドからも高い評価を得ています。会計状況が階層別管理で課レベルまで一覧できるようになりましたので。これで、財務会計の基盤はほぼ整ったので、これをもとにどういう経営指標を提示していくか、管理会計をいかに作っていくかが今後の課題です。

−現場の反応はいかがですか。

青沼氏: 課長職には相当インパクトありますよ。赤字も、黒字も、経費科目まで全国の課別詳細データが見られる訳ですから。「SCAWには何でも把握されちゃう」と、一部でスコーの名が恐れられているほどです(笑)
しかし現場全体は、全国レベルで課毎に切磋琢磨できるとしてSCAW導入を歓迎しています。ここが一番重要なところですね。課毎の問題を、経営陣とともに全社員が共有できること。財務改革のツールとして導入したSCAWですが、日本製粉全体の意識改革のインフラとしても力を発揮することと思います。
(文中敬略称)
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