「SCAWなる一族」は「SCAWな人」シリーズの後を受け、SCAWを支えてきた方々の中から”華麗なる”変貌をとげたメンバーをセレクトしたインタビュー企画。
第1回目のゲストは、株式会社NTTデータ イントラマート代表取締役社長の中山義人氏だ。中山氏は、1992年(平成4年)に株式会社NTTデータ入社後、当時のSIS推進本部に配属された。当初からSCAWの開発メンバーとなり、生産管理システムのパッケージの立ち上げにかかわった後、次世代型パッケージとも言える「SCAW生産管理システムEX版」の開発に中心的人物として参画した。
ここでフレームワークの上にモジュール構造で業務アプリケーションを構成する現在のパッケージソフトウェア「intra-mart」のベースとなるアイデアと出会ったことがきっかけになり、その実現・検証のために起業を決意。運良く当時創設された社内ベンチャー制度を利用して2000年2月に株式会社NTTデータ イントラマートを立ち上げ、2001年に同社代表取締役社長に就任。2007年には東証マザーズ上場も果たした。
今回は、中山社長に、「SCAWぬきには語れないイントラマート誕生秘話」、「パートナーとのコラボレーション手法」、「今後のSOAビジネスのあり方」などを語っていただいた。
■「プログラムをつくるな」と言う上司の下で、
SCAW開発の上流設計にかかわる。
中山氏: 第一回は、諸先輩を差し置いて私で本当にいいんでしょうか(笑)。僭越ではありますが、こちらこそよろしくお願いします。
―中山社長は、1992年(H4年)にNTTデータ入社され、SIS推進本部に配属されたと聞いています。
中山氏: そうですね。同期はそろって個性的なメンバーでしたが、みんな仲が良くて楽しかったですよ。配属後はすぐにSCAWの基本構想にかかわったんですが、斉藤副本部長(「SCAWな人」最終回)の大号令(笑)で、「プログラムをつくらないことありき」での作業を進めなければなりませんでした。ですから私は「上流工程の課題の整理から上流設計や詳細設計あたりまでを、どんな手順で進めていくか決めること」に注力していましたね。
―課題構造を設計側に落とすSFB(Structured Frame method for Business system design)という手法に取り組まれていたんですよね。
中山氏: 当時はSFBもスタートしたばっかりで、毎日議論しながら手探りの状態でした。お客様の課題を全部設計側に落としこんで整理する作業が始まったんです。営業管理、財務管理、生産管理、人事管理と担当を業務別に分けられたのですが、私は生産管理の担当になりました。
―生産管理システムは特に現場ありき、ケースバイケースですよね。入社一年目からで難しい面もあったのではないですか?
中山氏: そうですね。本を読んでも一般的な知識からは得られることは少ないんですよ。そこで、大阪工業大学に松下出身で生産管理の大家と言われたある先生に「鞄持ちで行って来い」ということになりまして。毎週のように先生のところに行き、生産管理論を学び、先生にもお手伝いいただきながら、マトリックスチャートをまとめていきました。
―そうしたプロセスを経て、SCAWのパッケージづくりは進んでいくわけですね。
中山氏: やっとのことで生産管理が出来上がった後は、他の分野も、ということで一気にマトリックスチャートが揃いました。すでにパッケージのほうは、財務管理を先行してつくり始めていたので、それと整合性がとれるようにマトリックスの要素を個々に当てはめていきました。 |