■NTTデータを離れ“第2の人生”。新しいIT分野の研究へ。
―本日の「SCAWな人」のインタビュー、板倉さんで第4回目になります。板倉さんはSCAWを立ち上げた時の本部長という経歴をお持ちで、現在は「情報セキュリティ大学院大学」の教授という“研究者”です。新しい視点から興味深いお話が聞けるのではないかと、私たちもお聞きする前から期待が膨らみます。本日はよろしくお願いします。
板倉氏: いえいえ、SCAWやNTTデータを離れてから今まで、このような場でメッセージを送る機会がありませんでしたので、こちらこそよろしくお願いします。
―では、まず板倉さんがNTTデータをお離れになられてから今に至るまでの経緯を、お伺いしたいのですが。
板倉氏: まず、大学に入り直してセキュリティ関係や暗号関係について3年間勉強しました。それまでとは全く関係のない分野になりますね。いわゆる「第2の人生」というのでしょうか(笑)。60歳で改めて博士号を取りました。
―そのような分野には、以前からご興味があったのですか?
板倉氏: 大学で教えをいただいた辻井重男教授(当時 中央大学教授)の影響が強かったと思います。暗号関係の第一人者でしたから。それから情報セキュリティ、そして人工知能という分野に強い興味を持ち、研究を進めるようになりました。その後、「情報セキュリティ大学院大学」が開学と同時に教授に就任することとなり、今に至るというわけです。
インターネット社会、ネットワーク社会と言われる現代においては、情報漏えいや不正アクセスなどの問題や犯罪が山のようにありますよね。それらを起こしているのは人間です。データマイニングにより不正をする人間の行動パターンを解析する。そして、それらを組み込んだ人工知能を駆使して企業内でのITによる監視機能を果たすようにしていく。これが現在研究している分野です。
―「人工知能」というと近未来的なイメージでしたが、お話を聞くと、とても身近な問題に感じます。
板倉氏: 現在、ERP業界においても日本版SOX法への対応として、企業内のITによる内部統制の支援強化が進んでいますよね。これらも今、私の研究分野と関連性が出てきているんですよ。 |