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ERPコラム

投資家とのコミュニケーション
〜ディスクロージャー制度とInvestors Relations(IR)〜 

前川 南加子
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第12回(全20回)
3.投資家とのコミュニケーションをめざすIR

近年、多くの企業が、法定の情報開示に加え、IRに積極的に取り組み始めています。ここでは、IRとは何か、また、実際、企業が何を目的に誰に対してどのようなIR活動を行っているか、その効果をどう測定しているかなどを各種の調査報告をもとに分析し、あわせて、IRを考えるに当たって理解しておくべきポイントを解説していきます。

(2)IRに望む効果

企業のIR活動に関しては、各種の調査報告が出されています。こうした調査からは、IRの目的を「企業・事業内容の理解促進」や「企業の認知度向上」など、抽象的に捉える経営者が多いことがうかがえます。企業やそのビジネスを多くの投資家に正しく知ってもらうことは、究極的のIRの目的である「資本コストを低減」し、「適正な株価水準を維持」することの前提となります。もちろん、適正な株価と高い株価は同じでないことには注意が必要です。「より高い株価」をめざしてIRを行い、株価が上がらないことをもって、IRの効果がなかったと不満に思う経営者もいるようですが、IRだけで株価を高めようとすることは本末転倒です。
IR活動の目標
・上記は、日本IR協議会の(http://www.jira.or.jp/)によるIR活動に関する実態調査ですが、その他、証券広報センター(http://www.skc.or.jp/)などが企業のIR活動に関する実態調査を発表しています。

IRは、経営者が自らの戦略を適切に投資家に伝え、その達成をコミットし、それを納得した投資家から価値に見合った評価(株価や債券価格)で資本提供を受け、さらに、その価値の実現状況についての報告を含む一連のプロセスです。そのためには、まず、経営者が明確な戦略を持ち、それを達成した場合の企業価値を理解している必要があります。社内の合意した企業価値と市場の評価(株価)とが大きく異なる場合、内部の情報をよく知らない投資家の誤解によることもありますし、事実を主観的に捉えた経営者による過大評価によることもあります。こうした場合には、IRにおいて投資家の意見に耳を傾け、それを客観的に分析し、必要に応じて適切なアクションを取ることにより企業価値を高めることが可能です。こうした効果を期待してIR の目標に「経営に有効な情報のフィードバック」をあげている会社もあります。

次はIRのターゲット投資家についてご紹介します。


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