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ERPコラム

投資家とのコミュニケーション
〜ディスクロージャー制度とInvestors Relations(IR)〜 

前川 南加子
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第3回(全20回)
1.ディスクロージャー制度

企業が行う情報開示は、従来、商法や証券取引法などの法律にもとづくものが主流でしたが、最近では、証券取引所も、上場企業に四半期業績の開示を求めるなど、積極的に活動しています。ここでは、現在、制度として要求されている情報開示を中心として、それぞれの制度の概要やその意義を説明していきます。

(3)証券取引所の定めるルール
  −タイムリー・ディスクロージャーの仕組み

東京や大阪にある証券取引所は、その市場の適切な運営管理に責任を持っており、そのための各種業務を行っています。その一環として、証券取引所は、情報開示に関する様々なルールを設け、上場会社が適切なディスクロージャーを行い、投資判断情報が投資家に対して十分に提供されるように常に注意を払っています。たとえば東京証券取引所では、適時開示規則により、上場企業に対し、その経営に重大な影響を与える事実や上場有価証券に関する権利などに係る重要な決定、決算に関する情報などの適時開示を求めています。
東京証券取引所:適時開示規則概要

取引所のルールでは、決算短信(単体・連結)の作成が求められています。決算短信は、企業の財務その他の情報を商法計算書類や有価証券報告書などより早い段階で開示され、少しでも早く企業の決算を知りたいという投資家のニーズに応えています。また、ここでは、翌期の業績予想も開示されますが、大幅な修正があった場合には、適時に開示されることになっています。取引所は、四半期業績の開示も積極的に推進しています。企業が合併や会社分割、株式分割や増減資などの重要な決定をした場合、災害や主要株主の移動などの重要な事象の発生など、投資家の意思決定に影響を与える可能性のある重要事実のタイムリーな開示も求められます。東京証券取引所では、タイムリー・ディスクロージャーの一層の徹底のために、ネット上での情報入手を可能にする「適時情報伝達システム」(TDnet: Timely Disclosure Network)を稼動させ、情報伝達の効率化を図っています。

次は商法 −株主と債権者保護の仕組みについてご紹介します。


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